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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第23章 22 Melody.〜天side〜




「あっ……ごめん、ちょっと行ってくるね」



りんごジュースを手渡されて数秒。
「陸、ちょっといいか?」と、和泉三月に呼ばれた陸が2度目の退室。


おかげでまたと2人きりになったけど……部屋の外からこんな会話が聞こえてくる。



「何やってんだよ!」

「えっ?!み、三月何言ってるの……?」

「入るタイミングだよ!!もうちょい気を使えって!」

「そ、そう言われてもわかんないよ」

「わかれ!大体なんでお前の部屋なんだよ!ここはの部屋だろ!」

(……丸聞こえ)



和泉三月以外の気配も感じる。
ドアの向こうには全員集まっているんじゃないだろうか。


……そうとわかればもうには近づかない。
人がいるとわかってて何かするようなボクじゃないから。



「な、なんか外騒がしいね……」

「関係ない。そろそろ帰るよ」

「えっ……もう帰っちゃうの……?」

(寂しそう)
「……したかった?」

「?!い、いやそのっ……は、話があって……」

(冗談でしょう)
「何?」

「えっと……わ、私ね?天と……そのっ……」

(……言いたい事はわかった)
「その先は言わなくていい」

「で、でも私……!」

「また今度聞かせて」


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