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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第23章 22 Melody.〜天side〜




まだから〝大丈夫〟って聞いてないのにキスなんてするわけない。

ボクはただ頭にゴミがついていたのを取ってあげようとしただけ。


なのには意識してしまったようだ。



「おまたせ!2人ともりんごジュースでいい?って……何してるの?」

「っ!!り、陸……?!」

「髪にゴミがついてたから取ってあげただけだよ」

「そっか、だからそんなに近かったんだ」

「う、うん!そっ、そそそそうなの!」

「ちゃんと天にぃに取ってもらったんだね」

「うっ、うん!!おっ、おかげですっかり元通り!!」

(……は慌てすぎ)



目線キョロキョロ。
顔真っ赤。
おまけに噛みまくり。


今のはどう見ても挙動不審だ。
なのにそこを突っ込まず、ボクの話を鵜呑みにした陸はニコニコとしている。


2人して可愛い。



「なら大丈夫だよね。はい!りんごジュース!」

「あ、ああありがとう!」

「はい、こっちは天にぃの分」

「ありがとう」

「えっと……か、乾杯とかする?」

(……りんごジュースで乾杯)
「しなくていいよ」

「はは……そうだね」


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