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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第20章 19 Melody.




(こんな事思っちゃいけないだろうけど寂しいな……)



それから暫くして、とりあえずもう遅いから寝ようと……みんなそれぞれ自分の部屋に戻っていった。

私は軽くシャワーを浴びてから部屋に戻ったけど……1人の空間が今はとても心細く感じる。



(次……いつ会えるんだろう……)



帰りは無言だったから約束なんて何もしてない。
連絡先だって交換してない。


せめて仕事で会いたいなとか考えるけど……私と天じゃ立場に差がありすぎる。

天と……TRIGGERと仕事をするなんて、今の私じゃそう簡単に出来ることじゃないんだ。



(……スケジュール確認しよう)



今日は朝からデビューシングルのMV撮影。
1日かけてやるそうで、終わりは日付を跨ぐか跨がないか微妙なところだとスケジュール帳にメモしてある。


となると……今日はもう天に会えない。



(陸に聞こうかな……天の連絡先……)
「あれ……?」



ペラペラとなんとなく手帳を捲っていると、何でもないページに1枚の紙切れが挟まっているのを見つけた。


もしかしてマネージャーからの小言が……。


とか考えながら開いてみる。
けどそこに書かれていたのはラビチャのIDと番号だった。



「一体誰の…………えっ?!」
(ウソっ……)



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