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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第17章 16 Melody.〜天side〜




実際には聞こえてなかった。
なんとなくそんな気がしただけ。



(気持ちいい……)
「っ……ありがとうございました!!」

「次はこの子達だ!」

「俺らがあっためた会場、冷ますんじゃねぇぞ!!」

(陸、キミにバトンを渡すよ)
「おいで!IDOLiSH7!」



Re:vale、TRIGGERと続いて次はIDOLiSH7。
今回出演しているアイドルの中で1番人数が多い。


その分高い盛り上がりを見せてくれる事を……ボクは期待する。



「こんばんはー!!IDOLiSH7です!!もうこんなに暗くなっちゃったけど、まだまだサマフェスは終わらないよ!!」

「キャー!!陸くーん!!」

「可愛いー!!」



だが陸の体調も気になるところ。

ちゃんと水分は摂ってたのかとか、興奮しすぎて呼吸を乱していないかとか心配になる。


でもあの子もプロ。
ステージに上がった以上、今は見守るしかない。



「落ち着いてさん!!」

「さん、しっかりしてください!」

(この声……のマネージャーと小鳥遊さん……)



しかし陸への心配はすぐに頭の隅へと追いやられた。

ステージ裏に下がったボク達TRIGGERの耳に届いたのは、なにやら良くない雰囲気で話す2人の声。


楽と龍、そしてボクは「?」を浮かべながら顔を見合わせる。



「何かあったのかな……」

「もしかして……おいやべぇぞ!」

「ヤ、ヤバいってなんだ……?」

「いいから来い!」

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