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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第17章 16 Melody.〜天side〜




「よっしゃ!行くぞ!!」



という楽のセリフに合わせて流れ出すボク達の曲。
周りにいたRe:valeやIDOLiSH7達は下がったから、ここはもうTRIGGERのテリトリーだ。


最高の時間をみんなに。
そして、キミにも。


ここにいる全ての人達を想いながら……ボクはマイクを握り直した。



「うわ……凄い……」

「天にぃ!!かっこいい!!」



天が歌い始めた頃。
ステージ裏で観ていたは、彼らの完璧なパフォーマンスに魅入られていた。

楽も龍も勿論キマっているのだが……

やはり彼女にとっての1番は、センターで踊る天1人。

「天にぃ!」と言ってしまっている事に気付かない陸に便乗して、自分も叫びたいとウズウズしている。



(我慢できないっ……)
「っ……天!」

「ははっ!姉もっと!!」

「てーん!!かっこいいー!!」



会場では様々な音が混ざり合っている。
どれも大きな音だから、が叫んだところで天には聞こえないはずだった。


けど彼は「今の聞こえた。ありがとう」とでも言うかのようにの方へと視線を向ける。


目が合ったのは一瞬だったけど……彼女の胸を焦がすには長すぎたくらいだ。



(っ……天……)

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