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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第17章 16 Melody.〜天side〜




「こっ、今度こそ失礼しますっ……!!」



ボクの言葉を受け取ったは直ぐ逃げた。
でももう辛くない。

逃げたといっても今のは恥ずかしくなったからで、ボクを避けたわけじゃないから。


小走りに自分のスタンバイ場所へと戻るの耳は……赤く染まっている。



「なあ、ちょっと聞いてもいいか?」

「何?」

「お前あいつを見てどう思う?」

「どうって?」

「自分に惚れてるって思うか?」



実はボク、小さい頃からの気持ちには気づいていた。

なのに何も言わなかったのは……自分達がまだ幼すぎたからだ。


子供の恋愛なんて脆いもの。
ちょっとした事で簡単にヒビが入り修復できなくなる。


はボクにとってとても大切な存在だから……下手に進んで危険な橋を渡りたくなかったんだ。



「思うよ」

「じゃあもう伝えたのか?」

「……いや」

「何で言ってやらねぇんだよ」

「言うよ。サマフェスが終わったらね」

「どこで。ちゃんと場所考えてんだろうな」

「ていうか何?楽はボクの母親か何か?」

「心配してやってんだよ」

「余計なお世話」

「あ?!もういっぺん言ってみろ!」

「余計なお世話だよ、お母さん」

「テメッ……!」

「こら2人とも!やめてくれ!」

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