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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第14章 13 Melody.




「おい押すなよミツ」

「だってしっかりみたいじゃんか!」



さて、いよいよ放送日。
事務所にあるテレビを囲うようにして座るみんなの後ろで、私はマネージャーと2人で並んでいた。

彼も前の方でみたいのか、なんだか落ち着かない様子。



「マネージャー、前行ってもいいんですよ?」

「いえ。おれはあなたの隣でみます」

(とか言って凄く行きたそう……)
「そんな遠慮なさらずに……」

「おれはさんのマネージャーですよ?あなたの側でみないでどうするんですか」



記念すべき初仕事だった今回の収録。
それをビジネスパートナーである自分達が一緒に見ないで、これから先上手くやっていけると思ってるんですか?とまで彼は言った。


悪いところがあれば意見を出し合って改善し
良いところがあれば次回にも繋げていく。


まだ知り合って日が浅い私達は、こうやって少しずつ信頼関係を結んでいかなければならない。



(そうだよね……マネージャーの言う通りだ……)

「……いつまでおれを見上げてるんです?」

「え?」

「え?じゃありません……!ほら、そろそろ始まりますよ」

「あ……」


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