第13章 12 Melody.〜天side〜
そして数日後。
朝マネージャーから、来月行われるサマフェスにTRIGGERの出演が決まったと報告を受けた。
それはかなり大規模なライブで、場所は屋外。
水や火の演出も多数行われるそうだ。
「男性アイドルグループからはウチの他にRe:valeとIDOLiSH7が出るわ」
「男性って言うからには女も出んのか?」
「そうなの!んもう!忌々しいったらないわ!」
「い、忌々しいって……」
「当然じゃないっ!あの子も出るんですからね!」
(まさか……)
「……誰ですか?」
「よ!!主催者が何故だかあの子に夢中なのよ!!」
ムキーッ!ってハンカチを口で引っ張るマネージャー。
この人はに対してあまり良い印象を持っていないからこんな行動を取る。
をフォローした時から……
いや、の名前を番組で出した時からずっとだ。
「いいじゃねぇか」
「ああ!盛り上がりそうだ!」
「ちょっと何言ってるの!あの小娘には散々迷惑かけられてるじゃない!」
「俺らは迷惑なんて思ってねぇよ。なっ」
「うん。寧ろ元気を貰ってるよ」
「あなた達ねぇ……!」
楽と龍は賛成派。
もちろんボクも。
恐らく主催者は、先日放送された番組をみて彼女を気に入ったんだろう。
この業界で周りを味方につける事はとても大事な事だし、自分にとっての強みになる。
にも報告が行ってる頃だろうけど、どうか自信に繋げてほしい。