• テキストサイズ

【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第13章 12 Melody.〜天side〜




「……」
(やっぱり言ってきた)



収録を見ていた時、楽と龍があーだこーだ言ってた事は気づいてた。
本当は隠し通すつもりでいたけど、あの時は流石に感情を押し殺せていなかったから……バレても仕方ないなと思う。


でもやはり素直には認めたくない。

……照れくさいから。



「だろ?」

「なんでそうなるの。彼女とはただの幼馴染だよ」

「じゃあ俺が貰ってもいいのか?」

「……は?」

「ただの幼馴染としか見てねぇなら、俺があいつを狙っても問題ないだろ?」



この挑発……楽らしいといえば楽らしい。

しかしここで相手のペースにのったら、それこそ彼の思うツボになってしまう。


「好きにしなよ」って、口が勝手に開きかける。



「……」
(……そんな事言えるわけないでしょう)



好きにしなよなんて嘘でも言いたくない。
だからボクは無言になる。

しかし楽には睨んでるように見えたらしく「なんだよ。言いたい事あんなら言え」と言ってきた。


ボクの口から「の事が好きだ」って……ハッキリ聞かないと気が済まないみたいだ。



「……わかってるくせに」

「なにがだよ」

(トボけるの?これだから大人は嫌い)

「お前がに惚れてる事か?」

「……他に何があるの」

「ねぇな」

「……」
(……ムカつく)

「天……!俺は安心したよ……っ」

「……は?」
(……泣いてる)

「天も普通の男の子なんだよなっ……よかった……っ」

(……普通のって何)

/ 395ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp