• テキストサイズ

【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第13章 12 Melody.〜天side〜




約1時間の放送は終始安定していた。

Re:valeの無茶な振りにもキチンと対応していたし、他のトークも自然と出来ていたように思う。


ただ問題のパフォーマンスは序盤上手く編集されていて、固まってしまっていた姿は一切映らなかった。



「よかった……!本当によかった!」



さて、番組に対しての感想はここまで。

CMに入った途端にスマホを弄りだした龍は、若干潤んだ瞳で独り言を言い出す。


何を見てるのと、ボクと楽が画面を覗くと……



(……なるほどね)



そこには例のSNSが。


なんだよめちゃくちゃ可愛かった。
って子歌上手い!!
俺、今日から推し。
また聴きたい!いつ発売かな?!
正直期待してなかったけど、まあ良かったかな。
ダンスも可愛かった!振り覚えたい!


これは龍が涙目になる訳だ。

ボクも見て安心する。



「とりあえずお前は涙拭け。ほら」

「あ、ああ……ありがとう……」

「……あいつ見てっかな」

「さあ……どうだろうね」



自分の事なんだ、は見ているはず。

きっと今の龍みたいに涙を浮かばせて
楽みたいに心から安心して

そしてボクみたいに優しく笑みを浮かべてるだろう。



(……優しく?)

「おまっ!またそんな顔しやがって……!」

(……遅かった見られた)
「調子狂う?」

「別に。狂いやしねぇよ」

「どうして?」

「だってお前、に惚れてるんだろ?」

/ 395ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp