第11章 10 Melody.〜天side〜
確かに楽しそう。
笑顔もキラキラ輝いててとても可愛い。
でも楽と龍まで「おっ、今の可愛いな」「改めて思ったけど、ちゃんって声も可愛いよね」って言うのはちょっとムッとするけど。
「ははっ……!ありがとうございましたっ!」
(上出来。お疲れ様)
なんなの。サラッと可愛いなんて言わないで。
なんて思っている間にパフォーマンスが終了。
1曲披露し終わったは、こっちまで清々しい気分にさせるほど充実した表情を見せてステージから降りていった。
「これならあの批判、宣言通り追い風にさせられっかもな」
「ああ。放送が待ち遠しいよ」
きっと大丈夫。
なら直ぐにトップアイドルになれる。
と、今回のステージをみて思った。
新人は緊張を隠しきれなくて、パフォーマンス内にまで持ち込んでしまう人が大半。
けど彼女は違った。
初仕事であそこまでのびのびと歌えるのは珍しい。
「番組をみてくれてるみんな!どうだった?!すっごく可愛かったでしょ!オレ、速攻大ファンだよ!!」
「ちゃんらしいキュートな曲だったな」
「うんうん!また聴きたいってなる!!」
「そうだな」
「てなわけでちゃん!今日は本当にありがとう!」
「こちらこそありがとうございます!とても楽しかったです!」
「また僕達の番組に来てくれる?」
「はい!是非!」
「やったー!!オレ、今めちゃくちゃハッピー!!」
「よかったな、モモ」
「うん!!じゃあ今回はここまで!!みんな!また会おう!」