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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第10章 9 Melody.




「さんは自由にコメントしてください。ただし、常識の範囲内で」

「はいっ……!」

「そう力まないで。カメラに映らない所で見守っていますから」

「はいっ……」

「あなたなら大丈夫。頑張って」



そしてメイクが終わりいよいよ本番前。
可愛いデビュー曲に合わせてピンクのシャドウを使ってくれたんだけど……普段メイクをしても薄めだから、濃いメイクはやはり慣れない。


まあプロがやってくれたんだからおかしくはないんだろうけど。



(うぅっ……ここに来て緊張がヤバい……手に人を書こう……)

「ちゃん!!」

「きゃっ!!」
(百さん?!)

「何やってるの?あっ!もしかして手のひらに人って文字書いてた?!」

(バレた恥ずかしい……っ)
「は、はいっ……」

「っ……!それでっ……効果はあったっ……?」

「な、ないです……」
(千さんまた笑い堪えてる……)



意味はないってわかっててもついやってしまうもの。
だって何かしてないと意識飛びそうなくらいドキドキしてる。


スタンバイ場所までスタッフに案内されている時も、本番10秒前!ってスタッフの声を聞いた時も……私の足は情けなく震えていた。



(うわぁっ……始まった……っ)

「じゃあ本日のゲストに出てきてもらおう!!」

「アイドル界期待の星、さんです」

「さん、胸張って」

(マネージャー……)

「いってらっしゃい」

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