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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第10章 9 Melody.




ノックした時は無反応だったのに、いきなり中からRe:valeの百さんが飛び出してきて……私は悲鳴をあげてしまった。

その反応に爆笑する百さんは「ごめんごめん!」と調子よく謝ってくる。


もう何がなんだかわからない。



「驚かせちゃってごめんね!絶対焦ってるだろうなーと思ってちょっとイタズラしちゃった!」

「えっ……?」
(イタズラって何……っ)

「さっきの、ワザと黙ってたんだよ!」

「……えぇっ?!」
(何それっ……)

「ククッ……いい反応」

「えっ……」
(千さん……笑い堪えてる?!)

「ああ気にしないで。とにかく僕達は怒ってないから安心しなさい」

「そうそう!だから早く中入りなよ!……あ!!ちょっと待って!オレ今パンツ干してたんだった!!」

「ああ、くまさんのな」

「違うよ!ユキの顔がプリントされてるやつ!」

「気色悪!」



どうやら彼らの悪ふざけだったようだ。
こっちは顔を真っ青にしたというのに……なんという先輩達だろう。


……でも正直ホッとした。
初日から目をつけられてるわけにはいかないし。


ちなみにパンツネタはただのジョークだった。



(次はきちんとご挨拶をしなくちゃ……!)
「えっと……わっ、私はと申しますっ!この度はお声をかけていただきありがとうございました!!今日は全力でやらせていただきます!よろしくお願いしますっ!!」

「うん!こちらこそよろしく!」

「そう緊張しなくていい。キミの事は陸くんから少し聞いてるからね」

「あ……すみません、あの子が無理を言ってしまって……」

「いや、謝るのは僕達だ。かなり批判を浴びただろ」

「あ……ま、まあ……」

「でも大丈夫!今日はオレ達がフォローするから!」

「ああ。TRIGGERに負けないくらいのね」

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