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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第10章 9 Melody.




驚きすぎた私は思わずドアを閉めた。

バックバクになった心臓を胸に扉の横を見てみると、さっきは全然目に入らなかった【Re:vale】の文字が視界にハッキリと映る。



(ここRe:valeさんの控え室……っ)



血の気が引いた私は頭真っ白。


勝手にドアを開けた事。
挨拶しなかった事。
謝罪せずに無言でドアを閉めた事。


大先輩に向かってこの失礼の数々は最悪にも程がある。



「何してるんですかあなたは……!」

「すっ、すみません……っ」

「おれに謝ってる暇があったら早くノックして!!」

「で、でも私……」
(今は頭がこんがらがっててっ……)

「いいから早く……!!」



中に通してくれたら真っ先に謝罪してください!!と、更にマネージャーに怒られる。

怖いけどこのまま去って行くわけにもいかないから……私は震える手をなんとか持ち上げて、目の前の厚い扉を数回叩いた。


しかし中からは応答がない。

これは完全にRe:valeさんを怒らせてしまった……。



(ど、どうしようっ……)

「退いてください!おれがやってみますから……!」

「でもマネージャー……っ」

「さんは黙ってて!ここはおれに任せ、」

「ちゃーん!!」

(?!?!)
「きゃぁぁあ!!」

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