第2章 幽冥
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歌仙の手入れをきっかけに、何振かの手入れを行うことができた。いずれも軽傷。ひどい者でも中傷の者たちだった。
重傷の者の手入れも提案したが、まだ信用できないと切り捨てられた。ちなみにバッサリと俺の提案を切ったのは三日月だ。
同時に、清掃と浄化作業も少しずつではあるが進んでいる。先日行った台所、それから廊下や離れの周り、井戸なども行った。
今日は畑を行う予定である。青江に畑まで案内してもらい、そこでまたため息を漏らした。
畑。ここがまぁひどかった。野菜どころか畝はどこへ?予想はしていたが、思わず二回目のため息を吐いて空を見上げた。
相変わらず空は曇天で、雷こそ鳴っていないが雨が降ろうものならその滴には穢れが混じっているだろう。雷が鳴らなくなっただけましといえばいいのか。