第1章 オトモダチ
「ねぇ、あなた、名前は?」
「覚えてねぇのかよ」
「興味無いもの」
「そうかよ。
三年間同じクラスなんだけど」
「知らないものは知らないわ」
「・・・。」
コイツ・・・マジカ・・・(二回目)
「で、いいから名前は?」
「ハァ・・・土方十四郎だ」
「覚えておくわ」
「ああ、頼まァ」
「頭の先っちょに」
「先っちょってどこだよ?!」
突っ込んでから、気づく。
「おい待て。
なんで来島と猿飛は覚えてんだよ」
「入学式早々同じクラスでない、全く知らない人間に呼び出されたら嫌でも覚えるわよ」
・・・。
確かに。