第1章 オトモダチ
「私からも、質問良いかしら?」
「ああ。何だ?」
「仕事が多いって、どう言うこと?」
「あー、文化祭、体育祭、放課後の見廻り、その他行事での生徒の安全確保とかだ。って、さっき説明したよな?」
「聞いてなかったわ」
「テメッ・・・‼」
「と言うか、そんなに仕事あるなんて、銀八は言って無かったわよ」
「アイツの言うことは真に受けるな」
「多串君に言えば何でもやってくれるって言ってたけど、きっとそれも嘘ね」
「ああ。とんでもねー嘘だな」
銀八の野郎、何言ってやがる。
全く。また仕事が増えるところだった。
「そう言えば、銀八と再従なんだろ?」
「え?」
「二階堂」
「どこでそれを聞いたの?」
「さっき、高杉に」
「晋助め・・・」
「高杉とは、小学校と中学が同じなんだろ?」
「?!」
「桂に聞いた」
「・・・。他言はしないでちょうだいね」
「?」
「猿飛あやめと来島また子がうるさいからよ」