第1章 オトモダチ
「仕事内容については以上だ。質問とかあるか?」
「無いわ」
「そうか。じゃ、これで終わりだ。
悪かったな、時間とって」
「別に、平気よ」
二人で帰りの支度を始める。と言っても、筆箱を仕舞うだけなのだが。
「なあ、何で風紀委員に入ったんだ?」
「え?」
「体弱ェのに風紀委員って、大変じゃねぇのか?
仕事も多いし」
「ちょっと待って。話が飲み込めないわ」
「・・・?」
「まず、誰の体が弱いの?」
「は?お前、病気がちなんじゃ・・・?」
「誰よ、それ言ったの」
「月一で遅刻して来るし・・・」
「ただの寝坊よ」
「・・・?」
「・・・?」
「本当か?」
「本当よ」
「体育休むのは?」
「面倒だからよ」
コイツ・・・マジカ・・・。