第1章 オトモダチ
「ムカムカするのか?」
「そうよ」
コクリと頷く二階堂の顔は、未だ真っ赤である。
「ドキドキじゃなくてか?」
「そうよ」
だから、と二階堂は続ける。
「だから、一緒に来てくれないかしら、銀八の家に」
「・・・いや、やっぱりそれは・・・」
「一緒に来てくれないかしら」
「や、だかr」
「来てくれないかしら」
「・・・」
「来てくれないかしら
来てくれるわよね?」
「強制じゃねーか‼」
「良いじゃない、勉強教えてあげるわ
ね、だから来なさい」
「命令になってんだろ‼」
「良いでしょ?
どうせ土方、勉強に集中できてないんだろうし」
当たっているため何も言い返せない土方。
「・・・わーったよ、行きゃいいんだろ」
「そう言っているじゃない」
結局、土方が銀八宅に行くことで収まった。
二人は取り敢えず御菓子とマヨネーズを買いにレジへ向かった。