第1章 オトモダチ
『俺のせいかも知れねぇな』
高杉の言葉が頭から離れねぇ。
土方は苛立っていた。
銀八の質問の意図も掴めねぇし、高杉の言葉の意味も分からねぇ。何より、二階堂のことを何故こんなに自分が気になっているのかが分からねぇ。
「だぁークソッ‼」
全っ然勉強に集中できねぇ。
「・・・マヨネーズ・・・」
愛しのマヨネーズで頭をリセットしようとしたが、
「マヨネーズが無ぇ・・・」
いつもの場所にマヨがセットされていなかった。
そういえば、昨日の寝る前のマヨで終わっちまったんだ、俺としたことが・・・
「買い行くか」
土方は夏がすぐそこまで来ている夜に溶けて行った。