第1章 オトモダチ
「何驚いてるのよ」
「二階堂・・・?
珍しいな、話しかけてくるなんて」
「そうかしら?必要だと思ったから、話しかけただけよ」
「必要じゃなければはなしかけねェのかよ」
「そうね。無駄な体力は使いたくないわ」
「今は無駄じゃねェのか?」
「ええ」
「?」
二階堂が、ガサゴソと鞄を探る。
何を取り出すつもりだ・・・?
「はい」
「おまっコレ!!!」
「そう。
─────────マヨネーズよ」
「~~~~~‼」
「昨日のお礼」
「いいっつったろーが」
「じゃ、プレゼントでいいわ」
単なる自己満足だから、とヒラヒラ手を振って、そのままフラリと教室を出ていった二階堂。
その後、近藤さんや総悟など、クラスの奴らに捕まったのは言うまでも無い。