第1章 オトモダチ
次の日。
俺はいつも通り学校に行った。
「おう!おはようトシ‼」
「・・・ああ」
例の如くボロボロの近藤さん。
大方、志村の姉貴にやられたんだろう。
「おはよーごぜーます、土方さん。
死んで下せェ」
ドーーーン・・・
「ばっ!おまっ!総悟ォォォ‼
何すんだコノヤロォォォ‼‼」
「大丈夫ですかィ?土方さん」
「んな訳ねぇだろうが‼」
「よっしゃ‼」
「よっしゃじゃねぇ‼‼」
「あ、すいやせん。
素直なんで、つい本音が」
ここもいつも通りのやりとりだ。
高3になってまだ1ヶ月程なのにいつも通りになるとは・・・
「ハァ・・・」
「何よ朝から溜息なんかついて。
幸せが逃げて行くわよ」
「?!」