第10章 Body & Soul〔仁王雅治〕*
「ん…? 下着までずいぶんエロいの選んだんじゃのう」
口角をきゅ、と上げて笑う雅治を睨む。
ヤる気満々じゃな、なんて言われて首を横に振ったけれど、まったく説得力がないのは、ぼやけてきた頭でもよくわかった。
「あんまり動くと、見られてしまうぜよ」
「え……んんんっ!…だったらやめ、てよッ」
もちろん聞き届けられることなどないとわかってはいるけれど。
残った理性で一応、中断を要請する。
敏感な花芯を執拗に撫でられて。
やめてほしくないじゃろ、気持ちイイところ見せつけてやりんしゃい、なんて囁かれて、羞恥心を煽られる。
握っていたハンドルを更に強く握りしめて、サイドブレーキ任せにした足元を踏ん張って。
寄せる悦楽の波に、必死に耐える。
「たまらんのう、その顔…」
雅治の言葉にほんの少しの熱量を感じた瞬間、指の動きが加速した。
花芯を爪で弾かれて、引っ掻かれて、潰されて。
頂までの階段を一気に昇らされて、私は声にならない声を上げた。
「ん───…ッッ…!」