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短編集【庭球】

第47章 アクアブルーで抱きしめてII〔木手永四郎〕*


「一夏の恋、とか思っていたでしょう」
「えっ、ばれた?」
「甘いですね、ここは常夏の島ですから。沖縄の夏は終わらないんですよ」


ま、そうでなくとも俺が終わらせませんけどね。

そう続けた彼は、勝気な瞳で私にキスを落とした。



指定校推薦で私の後輩になることが決まったと連絡があったのは、三か月後のことだった。


fin





◎あとがき

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!

な、長い…!
自分でも「よくこんなに書いたな」と思うくらい。
書いても書いても終わらなくて、途中絶望しかけました。
空港のシーンの九月初旬がタイムリミットだと思っていたので、なんとか賞味期限切れを免れたのではないかと、今は心底安堵しています。

沖縄は好きで、何度も旅行しました。
実はビーチリゾートもダイビングもまったく興味はないんですけど笑
飛行機が空港に着陸するときの島々の海岸線の美しさは、何度見ても見飽きないですね。
書いていてまた行きたくなってしまいました。

木手くんを書こうとすると、どうも裏に持っていきたくなってしまって困ります。
私の中では、仁王をも凌ぐセクシー担当。うふん。

インターハイで比嘉が準Vという設定は、自分自身結構無理があるかと思いつつ、えいやと書いてしまいました。
ドロー運がいいことだってあるんだもんね!
しかも優勝は立海という設定で…許せない方がいらしたらすみません。

少しでも楽しんでいただければ幸いです。
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