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短編集【庭球】

第24章 Flavor of love〔丸井ブン太〕


「なんでだめなのー?!」
「そりゃダメだろぃ。こいつは俺と結婚すんの」
「えー! ぼくも渚ちゃんとけっこんするー!」
「ダメなもんはダメ! 言うこと聞かねーとケーキやんねーからな」
「やだあー!」
「おい駿太、泣くなよ。俺、早く食いたい」


それまで静観していた寛太くんが、半泣きになってしまった駿太くんをなだめに入る。
憮然とした表情で「泣いたってダメだぞぃ。これだけはいくらお前でも譲れねえっての」と言ったブン太が、私の腰に腕を回してきた。


こういう感情を、人はきっと幸せと呼ぶのだろう。


「なあ、そうだろぃ?」なんて言いながら、弟たちに見せつけるようなキスを求めてくるブン太に応じながら、そんなことを思った。


fin





◎あとがき

読んでいただき、ありがとうございました!
甘々になりましたブン太夢、いかがでしたか?
短編らしい短編といいますか、非常に短くまとまりました。

弟思いのブン太を筆頭に、騒がしいけど仲良しな三兄弟、こんな感じだといいな。
ちなみにブン太弟ズの名前は適当ですが、なかなかそれっぽくなったなと自負しております。笑

少しでも楽しんでいただけましたら嬉しいです!
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