• テキストサイズ

あなたへ

第5章 きみへ


コンビニから出ると、俺はそこで信じれない光景を目にすることになる。

「さて、次はどこへ行こうか?」

「………百夜といっしょならどこでもいいです。」

頬を紅く染めた伊月と知らない男が腕を組んでいるという光景だ。しかも二人は真っ直ぐある建物へと入っていく。

「………………………………」

俺は一瞬頭が真っ白になったが、伊月を追ってその建物の中へと入って行った。

中に入ると、どうやら会社のようだ。CMでもよくやっている有名な会社だ。

伊月の姿を探すが、見つけられなかった。

「…………あーすまねぇ。ここにこの女の子が入ってこなかったか?」

警察手帳と伊月の写真を見せながら、俺は受付の人に聞いた。

「け、警察!?………あ、その子なら社長と一緒に入っていかれましたが………?あの………その子がなにか……?」

不安そうなその子。

「あぁ。その社長にちと用があってな。呼び出してもらえねぇか。」

二、三発殴らねぇと気がすまねぇ!!俺の顔を見て慌てて電話するその子は二、三言話すと、

「あ、あの……お名前を聞かせていただいてもよろしいでしょうか……?」

「………後藤だ」

「……お入りください。社長は75階にいらっしゃいます」

…………上等だ!!!!!!
/ 89ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp