第5章 きみへ
☆☆~後藤side~☆☆
伊月の様子はあれから更に変になっていった。
この間18時に遅くなるとメールがきた。何時になるのかと連絡したが返事はこず、結局その日は日帰りだった。どこへ行ってたのか問うと、友達の家に遊びに行ってそのまま眠ってしまったと言う伊月からいつもと違うシャンプーの香りがして不安になった。
それに更に俺の顔を見なくなり、会話も減っていった。朝も俺が起きる前に出て行き、朝ごはんも弁当も机に置いてあるだけ。
「………………ほんとに俺のこと嫌いになっちまったのかな」
俺の心は沈むばっかりだ。