第5章 きみへ
そいつは真っ先に祭りを通り越して人毛のない森に私を連れて行った。
「そこに座って」
切り株の上へと座らせる。そいつは私を後ろから抱きしめて、
「君の汗はいい匂いだ。興奮するよ」
と私の首筋を舐め始める。そして、浴衣の中へと手を入れ胸を弄り始めた。
「…………んっ…………あ…………いや…………」
「いやじゃないだろう?」
そして下へと手を動かし、ブツを中に入れた。
「ああ、いい。本当に君は最高だよ。本当に最高だ。何十人ものの敵をなぎ払う強い君がこうして私にいいようにされている姿は実にそそるね。」
「ひゃっ……………んっ…………あ……………」
「もうイくのかい?仕方ない。一緒にイこう。」
そいつは私に入れて数十秒しないうちに果てた。そいつは私の中に何かをいれ、そして私は浴衣を着直され、再び手を引かれた。
……………もうそろそろ帰してくれないかな。
先ほど浴衣の中で後藤さんに遅くなるとメールしたのだが、そろそろ限界だ。
「…………あの、そろそろ帰りたいのですが………?」
「大丈夫。後はこれに乗るだけだ」
そいつは電車の切符を私に渡した。私はそれを受け取ったが、嫌な予感はしてた。
そいつは真っ先に私を奥へと連れていく。電車は祭りの帰りか人が混み合っていた。
「あぁ、混んでいるね。あ、ほら景色が綺麗だよ」
家だらけなのに景色もなにもないだろう。だが、私は言われるがまま、外を見る。それから数分後、誰かから触られているような感覚がする。
……………今度はこういうのか。
私は心の中でため息をつく。そいつは鼻息を荒くして、抱きついてきた。そして、浴衣の中に手を突っ込み弄り始める。
「……………百夜さん……………やめてっ…………ください……………。」
できるだけ甘い声をだす。
「バレたくなかったら声を抑えたほうがいいよ。」
そしてにやりとする。
…………ああ。バイブか。
先ほど入れられた物だろう。ブーブーと振動している。
「…………ふっ……………あ………い、じわるしないでくだ、さい………」
にやにやとそいつは私の耳を舐め、今度は下の方を弄り始める。
……………はあ。いつまでこんな茶番をするつもりなんだろうか。