第4章 ストーカー!?
誰かside
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
・・・・・すばらしい・・・・・・なんてすばらしいんだろう・・・・私の予想以上の子だよ・・・・・・
あぁ。またイった。いけない子だ。
・・・・・・・・・失敗した。こんなことなら、バレる覚悟で盗聴器も仕掛けておくんだった。あの子のイき顔は見れても、声が聞こえないんじゃ意味がない。可愛い声が聞きたい。明日にでもつけておくか。
数日前に、いつもの電車で運命の出会いをした。その後、私はその子を追いかけたが、失敗に終わった。きっとあの男が阻止したに違いない。忌々しい猿め。そして、私はあの子が乗ったタクシーを突き止め、あの子の居場所を知った。あの男と住んでいることも。
私はすぐに悟った。あの子はあの男に囚われている。そして、他でもない私に助けを求めているのだと。
私はあの子のナイトになる。必ずや君をあの男から助け出そう!!
「そうして結ばれた2人のハッピーエンドはもう決まっているよ。まず式を挙げよう。それから、私達の愛の巣を作ろうじゃないか!!」
「そのためには犠牲はつきものだ。憐れなその男には天罰を与えねば!!」
そして、あの子から随分はなれたと思ったとき
、私は目の前のスイッチに手を伸ばした。
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
そして、モニターは乱れた。