第3章 事件解決後のドタ☆バタ
後(嘘だろ!!あいつ・・・・・まさか、伊月のことつけまわすきか!!)
そわそわしながらバックミラーで後ろの様子を伺う後藤。後藤たちが乗ってるタクシーが右折すると後ろのタクシーも右折し、一向に離れる気配がない。
後(くそ!やっぱりか!!あいつめ、とっ捕まえてやる!!)
後藤がイライラしながらそう思ってると、今まで黙っていた伊月が
「・・・・・つけられてますね。」
と呟いた。
「・・・えっ!!お前気づいてたのかよ!?」
「当たり前です。あんだけ後ろにぴったりとくっつかれては、猿でも分かりますよ。」
そして、静かにタクシーの運転手を手刀で気絶させた。
「ばっ!!お前、なにを・・・・」
「今から後ろのタクシーをまきますので。しっかり捕まっててくださいね」
そう言って運転席に乗り込む。
「まっ!!やめっ・・・・」
タクシーのスピードがどんどん上がっていく。
「やめろやめろやめろ!!・・・・・・・やめろぉぉぉぉぉーーーーー!!」
後藤の叫びは虚しく響いた。