第3章 事件解決後のドタ☆バタ
さらに伊月を観察していると、どうやら伊月は俺の折れている足が誰かに踏まれそうになるとその人の足をわざと踏みつけているらしい。いくら伊月に鈍いと言われてる俺でも分かる。俺は伊月が愛おしくなった。
「いつ・・・・・!!」
伊月に話しかけようとしたところで、俺は気づいてしまった。
先ほどの若い男が伊月の方をチラッチラッっと尋常ではないくらいに見ていることを!!しかも、手がどんどん伊月のお尻の方に向かっている!!
伊月は気づいてない。
ガタン
電車が揺れ、伊月がその若い男にぶつかった。
「すみません」
謝る伊月。しかし男の顔はみていないので、男がにやりと気持ち悪く笑っているのに気づいていない。
伊月に伸びている手がどんどん伊月に近づき・・・・
「いっ、伊月!!ほら、ここ座れ・・・って痛い!!」
立ち上がろうとして、足が折れてるの忘れてた。
「あっ!立ち上がっちゃダメですよ!私なら大丈夫ですから。」
いやいやいやいやいやいやいやいや!!
大丈夫じゃない!ぜっっっぜん大丈夫じゃない!!
くそっ、こうなったら・・・・・