第3章 事件解決後のドタ☆バタ
~後藤視点~
最悪だ。最悪すぎる。・・・・・・・でもまぁ、事件は解決できたからいいか。
そんなことを考えていたら、電車はいつの間にか動き出しており、小さい伊月は電車が揺れるたびに倒れそうになっていた。
「伊月、どっか座れよ。」
俺はそういうが伊月は、
「大丈夫ですよ」
と言い張る。この意地っ張りめ!
と、伊月と言い合ってるうちに、電車は混み始めた。
ギュウギュウで今にも押しつぶされそうな伊月。
「痛っ!!」
「あっ、すみません。」
若いスーツを着た男に謝る伊月。どうやら足を踏みつけてしまったようだ。伊月にしては、珍しい。
ふと伊月の方を見ると、伊月は男の方を全く見ておらず、ずっと下を向いている。何を見ているのかと思って、伊月が見ている方を見ると、伊月は俺の折れている方の足をずっと見ていた。