第2章 事件解決
・・・・・・・俺は、死ぬのか・・・・・このまま落ちて・・・・死ぬ?・・・
「って、そんな簡単に死ねるわけねぇだろ」
こっちは、めんどくさいガキ1人いるんだ!!またあいつを・・・・・あいつを1人にするわけにはいかないだろうが!!
後藤は足をビルのコンクリートに押し付けた。どうやら、落ちるスピードを和らげようとしてるようだ・・・・・
「くそっ・・・・・・・・あれ?」
気がつくと、後藤は宙に逆さになって止まっていた。
「おっ!!俺の作戦が成功したのか!!」
「作戦?」
声がして上を見ると、伊月が呆れた顔で後藤の足を掴んでいた。
「はぁ。あなたって人は・・・・・冷静でない犯人をこんなに高いところに追い詰めてどうするつもりですか?そんなの自殺するに決まってるじゃないですか」
「・・・・・・・」
「何も考えてなかったんですか?流石後藤さん。」
「・・・・・・・・・」
「はぁ・・・・・・・・」
伊月が呆れながらも、後藤たちを引っ張り上げる。
「ふぅ、寿命が縮んだ・・・・・・・・痛っ!!あれ?痛い痛い痛い!!」
後藤が足をおさえて引き上げてもらった窓の縁に座り込んだ。
「・・・・・折れてますね。なにかしたんですか?」
「いや、落ちるスピードを落とそうと・・・・・」
後藤が説明すると、伊月は
「それは、折れますね。やはり、後藤さんは馬鹿ですね。」
とさらに呆れ顔で言った。