第2章 事件解決
「ってか伊月、お前は今までどこにいたんだ?」
伊月が後藤の折れている足を近くにあったもので、固定していると後藤が聞いた。
「この人がビルの屋上に登っていくのが見えたので、ここの下を通らないように近辺の人に呼びかけていたんです。」
何も考えていない後藤さんの代わりに。と言葉を続けた。
「・・・・うっ」
何も言い返せないようだ。
「よしっと!!中島さんは気絶してるようですし、このまま後藤さんの車に乗せて、帰りましょうか。」
後藤の足の固定が終わった伊月が、立ち上がりながら言った。
「でも、俺はこの状態だし・・・うおっ!」
伊月は、後藤を抱っこしていた。身長差があるから、正確にいえばお姫様抱っこなのだが・・・。
「よいしょっと。」
そして、気絶した中島和子を放置して、嫌がる後藤を車まで運んだ伊月だった。