第2章 事件解決
「はぁはぁはぁ。追い詰めたぞ!!観念しやがれ!!」
中島和子を近くにあるビルの最上階まで追いつめた後藤は、日頃の運動不足だろう、息も絶え絶えに手錠を取り出す。
「・・・・・・・なんで私だけこんな目に・・・・・・・・・あの母親のせいで・・・・・・・私は必死に頑張ってきたってのに・・・・・・・・あんなクズを殺したくらいで・・・・・・・・・」
中島和子は目をギョロギョロさせながら、ブツブツと呟いている。
「おい!そのまま動くなよ。・・・・っておい!!」
ふらっと中島和子は後ろに倒れ、そのままもろい鉄格子と一緒に下に落ちようとした。
「・・・・・あっぶね」
間一髪で中島和子の手を握った後藤は、そのまま引き上げようとしたとき、
バキッ
「・・・・・は?」
2人分の体重を支えきれなかったのか後藤が握っていたもろい鉄格子の部分が折れて、支えを失った後藤たちは落ちていくしかなかった。