第2章 事件解決
「何言ってんだ!!この人は、ただの被害者の近所に住んでる人だろ!!被害者とは、何の繋がりもないし、警察はマークもしてない!!第一何でお前がこの人の名前を知ってるんだ!!」
大声で反論する後藤に伊月は呆れた顔をする。
「名前の方は、表に書いてあったじゃないですか。」
「なっ、なんなんですか!!いきなり人を犯人扱いして!!警察呼びますよ!!」
突然のことに中島和子は、驚愕の表情だ。
「さて、それでは今回の事件を振り返ってみましょう。」
そうして伊月は、一人でに淡々と語り始めた。
「今回の事件はこの家から500m離れた家、つまり被害者である大森よし子さんが何者かに刺されて亡くなったことから始まりました。警察はその殺害状況から、被害者に殺意を持った人物であると判定。そこから捜査を進めるもなかなか被害者を確定できていない。・・・・ここまでは、合ってますか?」
「あっ、ああ。」
伊月の問いかけに後藤は頷く。
「なっ、なんなのよ!!探偵ごっこなら他をあたりなさいよ!!私だって暇じゃ・・・・」
「警察だ。話を続けてもいいか?」
ヒステリックに叫ぶ中島和子を後藤が警察手帳を見せて制する。
「被害者の死体は無残にも殺害現場にあった包丁で何度も突き刺されていました。確かにそこだけ見ると被害者に殺意があった人間の犯行に見えます。しかし、本当に犯人は殺意があったのでしょうか?」
「・・・・・は?あったに決まってるじゃねぇか。じゃねぇと、あんなにめったぎりにしねぇだろ。」
「・・・・・はぁ。・・・・中島さんはどうおもいますか?」