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恋い焦がれし想い…【千と千尋の神隠し】

第3章 忘れないもの



「、この者はリンと言って油屋で主に掃除やお客様をお迎えする準備を担当している。
慣れるまでリンに付いてここの事を知るといい。」



「おいハク、ちょっと待て。オレはどういう事だって聞いてんだよ!」


リンと呼ばれるこの女性、ハクを睨み腕を組んでいる



「何度も言わせるな、は記憶を無くし行く当てがない。
ここで面倒見る代わりに仕事をさせるからリンが身の回りの世話をするのだ。
わかったらさっさと油屋の案内をしてやれ。」


そんなリンに淡々と言うハク


「はぁ!?だからなんでオレなんだって言ってんだよ‼︎
それになんだよその言い方わ!それが人様にお願いする態度なのかよ‼︎」


「リンさん!お願いします‼︎」


先程と打って変わり随分と冷たいハクの口調に驚いたがあたしも頭を下げた




「…ぐっ……ハ、ハクちょっと。」



「なんだ、鬱陶しい。」


リンはグイッとハクを引っ張ると耳打ちするようにコソコソ何か話す




「さっきから思ってたんだけどって人間だろ?」


「あぁ、それがなんだ。」


「いや、さ…
なんかこう千尋のときとは違う雰囲気っていうか…
普通の人間とは少し違う匂いがすんだよ。」


(……やはり。リンもそれに気付いたか。)

「湯婆婆様からは何も聞いていない。
害があれば助けなどしないだろう。お前は何も気にせず面倒見てやればいい。」


ボソボソと話し込む2人を心配そうにみつめる



「ったく面倒ばかり押し付けやがって。
この借りは必ず返して貰うからな!
おい!、来い。」


「…はいっ!」


突然名前を呼ばれ慌てて返事をする
するとリンはニカッと笑って笑みを向けた



「ではわたしは仕事に戻るよ。何かあればリンに言いなさい。
仕事が終り次第またわたしも顔を出そう。」



「ありがとうハク。
リンさんよろしくお願いします!」


「兄役、父役 そして油屋の他の者へはわたしから説明しておこう。
頑張るのだよ、。」


去って行くハクの背中を見送ってからあたしはリンさんから油屋の案内をしてもらった


















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