第9章 再び
『いただきまーす』
お風呂を上がればお母さんが夜ご飯を作り終えて待っていてくれた。
箸を取ってご飯を頬張る。
『相変わらずお母さんのご飯は美味しいや』
「ふふ…ありがとう」
お母さんと会話をしていると、いつの間にか箸も進んでいた。
『ごちそうさまでした』
「お母さん明日早いから朝ご飯作って置いとくわね」
『わかった、いつもありがとう』
地面に置いていた鞄を手に取り自分の部屋へと向かう。
ドアを開ければいつもと変わらない自分の部屋がそこに広がる。
勉強机、本棚、クローゼット、ベッド…
案外部屋は散らかっていない。
『はぁー…疲れた。』
今日はもう寝よう。色々ありすぎたんだ…
いつもはまだ起きている時間
鞄からケータイの着信が聞こえるが今はそんなのなんて関係ない。
やることは残っているけど今日はもう無理だ
そう頭に言い聞かせてベッドへとダイブする。
体がそのまま沈んでいく感覚を感じながら、私の目は閉じていった。