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甘い甘い君が好き【HQ】

第9章 再び





いつも通り切符を手に持ち、電車に乗る。



そしてさっきとは裏腹に、そのまま何事もなく3駅超えて電車を降りた。



私の家は駅から数十分でつく距離にある為電車を降りてからは徒歩で家へと向かう。



ふと空を見上げれば、もう日は沈みかけていた。



早めに帰ってきて良かった…



家までの道のりには人通りの少ない道を歩かなければならない。



もう少し遅ければ、きっと日が暮れて辺りは真っ暗になっていただろう。



そう思っているうちに人通りの少ない道を歩く。



足は自然と早足になっていたと思う



そこを抜けて右に曲がれば私の家につく。




『はぁ…ついた』




夕方でこれなのだから、夜は本当に1人ではあの道は出歩けない。




『ただいまー』




そう言うと奥からおかえり、と返事が返ってきた。



キッチンへと向かうとそこにはお母さんが夜ご飯を作っていた。



「今日は遅かったわねぇ」



『うん、ちょっとね…』



色々あったんだよ…お母さん。


そっと鞄を置いてお母さんの手伝いをしようとそちらに向かおうとしたが、



「ほらほら先にお風呂入っておいで」



優しい声でそう言われた。



『うん、そうする。ありがとう』



優しく微笑んだお母さんを見れば、自然と私も笑みがこぼれる。



部屋着を持って私はお風呂場へと向かったのだった。



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