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甘い甘い君が好き【HQ】

第9章 再び





私の家は学校から約3駅くらい離れた場所にある。



当たり前だけど、電車に乗らないと行けないわけで…



今は学校を出て駅に向かっている途中だったんだけど…




「ねぇねぇ、君1人?」




ゲッ…



思わずそう声に出してしまいそうな勢いだった。



これってもしかしてのもしかしての…




「俺らと遊ばない?」




俗に言うナンパとかいうやつですか…?




よし、ここは…




『待たせている人がいるので…』




こ、これでどうだ!



待たせている人がいるっていったら諦めて違う人でも探すでしょ…!




「えー、そんなのほっといて俺らと遊ぼうよ」




な、なな、まだ言うだと…!?




『あの、ほんとに待たせてるので…』




ああもう!しつこい…私は一刻も早く帰りたいのに…。




「いいじゃん早くいこーぜ」




そう言って男は私の手を掴んだ。




『や、あのほんとに…』




やだ…、誰か。



「ねぇ。」



ふわっという感触に包まれたと思えば、誰かの腕の中へと誘導される。




そっと顔を上げてみるが見たことのない人だった。




私は勿論、男の人たちも驚いていて




「だ、誰だよお前…!」




何処か焦った表情だった。




「俺の…彼女なんだけど?」




体の体温が一気に上がった気がした。


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