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甘い甘い君が好き【HQ】

第8章 お誘い





手を掛けた扉をそっと開き2人で覗いてみると、中ではもう既に練習が始まっていた。



一体どんな練習をしているのだろう、どんな先輩がいるのだろうと
扉を開ける前よりもワクワクとしていた。



「遅いぞ、日向ボゲェ!」



こちらに気づいたのか、少々怒った様子の影山くんの声が聞こえてきた。


ボールを手に持ったままこちらへと走ってくるのが見える。




「って、何でお前がいるんだよ」



『えっと…』



どうしよう、やっぱり着いて来たら駄目だったのかな…



「俺が連れてきた!」



翔陽は私の前に立つとそう答えた。




「見学か何かか?」



『まぁそんな感じです…』


てっきり追い出されるのかと思ったけどそんなことはないみたい。


見学は大丈夫なのかな。


周りを見渡すが少し人数が少ない気がする。


人数を把握している訳でもないからわからないけど…




「遅れましたー」



私達の背後から気だるげな何処か聞き覚えのある声が耳に響いた。



「あれ?お前も遅刻か?」



翔陽がそう聞いた。



何処か突っかかる何かを考えながらも、私は気になってそっと後ろを振り返った。



『っ…!?』



そこには、私が予想していなかった人がいた。


この人、今日のお昼休みに屋上に来た…




「何で君がここにいるの…?」




いやいやいや…それは私が聞きたいです。



嫌な予感ってこのことだったのかな、やっぱり来なければよかったかもしれない…




そう思ったけど、もうそれは手遅れだ


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