第7章 それぞれの気持ち
【幼馴染】SIDE Hinata Shouyou
俺はもうすぐ昼休みが終わりそうだったから、バレーボールを手に持って教室へ帰ろうとしていた。
昼休みにも、練習したいから空いてるところで一人こそこそやっている。
放課後も、楽しみだなぁ、なんていつもみたいに呑気なことを考えながら戻っていると、途中で甘い匂いが俺の鼻を掠めた。
そして、気付かないうちに、甘い匂いの方へと身体を進ませていた。
匂う方向にたどり着いたところは保健室前。
この中から…匂いがする
扉を少し開けてみれば、甘い匂いはますます強くなった。
中を覗いてみれば、俺の幼馴染のがいた。