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BLEACH *伝説の死神*

第1章 伝説の始まり


瀞霊廷とは五大貴族や死神などの所謂一流の人々が住まう場所だ。

『目を瞑っていなさい。』

そう言われて素直に目を瞑ると一瞬で瀞霊廷の中にはいっていた。

「ここ…は?」

「四番隊の執務室です。私は卯ノ花隊長を呼んで来ますのでここで待ってて下さい。」

そう言って青年は出ていった。

(何がどうなってここに私は居るんだ?
こんな一流の集う場所に私がいるなんて場違いだ。)


「よし、逃げよう。」

(刀を取られてしまったが、諦めよう。このままここに居てもどうせ自体は好転はしないだろうし…。

けど、けっこう気に入ってたのにな…)

座らされていたフカフカの椅子から立ち上がり扉の前に立つ。

あの地獄を切り抜けてきた相棒を置いていくことに後ろ髪を引かれ、扉を開けるのを躊躇していると…

ガチャッ

「ブッッ!!!」

「卯ノ花隊長ー? 頼まれてた刀、見終わったんで持ってきたッス〜。」

突然開いた扉が顔面に直撃し、仄は後ろに大きくぶっ飛んだ。

「イッタァ…」

「ん? あれ、だ、大丈夫ッスカ?」

「だ、大丈夫…です。」

目の前でオロオロする気の弱そうな大男にそう返し、目線を上げると…

「っ!! あたしの刀!!」

その男が、右手に持っていたのはあの女性に取られた刀だった。

「え、それ君のだったんスカ?」

「うん…おかえり『彼岸花』…」

「え、名前……なんで……」

「………この子が教えてくれたの、名前。」

愛しそうに刀を抱きしめる少女の姿に男は驚きを隠せずにいた。

「………。」

「良かったぁ。それじゃあたし帰るね。」

「え?」

「だってこんな所、居ても仕方ないじゃん。」

「それは、許可できません。」

「え?」

立ち上がり、扉の方を向くと目の前にあの女性が立っていた。

「あなたは今日から私が面倒を見ることになりました。」

「……え?」

「理由はあなたは霊力が強く、また虚に襲われる可能性があるからです。」

「っまた……」

またあんなバケモノに襲われるの?

「こ、今度は負けない!!ほっといてよ!!」

「いいえ、放っておけません。」

「なんで!?あんたに関係ないじゃん!!」

「……。」

「助けてくれたのは感謝してる。けど、こんな場違いな所連れてきてなんて言ってない!!」

「……。」

パンッ!!
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