第4章 し〜んちゃんの〜最近は〜?
そして、運命の日曜日。
今日、2人が家に来る。
男の子が家に来るなんて初めてなので、正直すごく緊張している。
いまにも吐きそう。手が震えてる。
約束の時間まではまだ30分ほどあるけれど、なんだか落ち着かなくてトイレと自分の部屋を行ったり来たりしている。
それにしても…
香織がなかなか来ないことが気になる。
一応、ということで、香織は2人がくる30分前にはわたしの家に来ると言っていた…
はずなのに、着く気配が全くない。
どうしたんだろう?と考えていると
ピリリリリ
部屋に携帯の着信音が鳴り響いた。
「びっくりした…誰だろう…」
携帯を持ち上げて、画面を見るとそこには"立花香織"と、表記されていた。
タイミングいいな…と思いながら通話ボタンを押し、携帯を耳に当てる。
「もしも「もしもし〜?鶴子〜?ごっめーん!今日お母さんが寝込んじゃってさ〜!行けないや!ごめん!」
電話に出ると、とても大きな声の香織が衝撃の言葉をわたしに告げた。
「えぇっ!?そ、そんな…!」
「そういうわけだから、頑張ってねー!」
「ち、ちょっ!香織!?」
ブッ
…切られた。
ツー、ツー、という虚しい音だけが耳元で鳴り、電話が切られたことを知らせる。
「………香織が来れないってことは…」
女の子わたしだけってこと!?
む、むりむりむり!話せないっていうか!耐えられないから!
「嘘でしょ…」
耳元では未だに機会音が鳴っていた。