第4章 し〜んちゃんの〜最近は〜?
多分今わたしの頭上には、漫画みたいなはてなマークが見えることだろう。
高尾くんの言っている意味が全く1cmも1mmも理解できないので、ぽかんとした顔をすることしかできない。
「鶴子ちゃん、さっきから落ち着きなさすぎ。難しい顔してるなあって思ったら、慌てるし。慌ててると思ったら真剣な顔して、見つめてくるし。」
と、笑いながら高尾くんが言った。
「見つめてくるし」といいながら目を細め挑発するように笑う高尾くんの顔を見て、さっきの事を思い出して、思わず目をそらしたくなる。
「こういうの百面相っていうだろうな。スゲー面白い。…フグッ!」
突然、再び吹き出した高尾くん
「なっ!笑っ…?!やっぱりバカにしてるんじゃないですよね…?!」
「してないしてない!ブファ…ッッ!」
顔を真っ赤にして攻めるわたしを軽くあしらいながら笑う高尾くん。
…これ、確実にちょっとはバカにしてるんだろうな。
すると高尾くんは
「鶴子ちゃんのさ、そういう感情を素直に表に出せるところ、スゲーと思う。」
と、少し目を伏せて笑顔で言う。
「うん、バカにしねえよ。鶴子ちゃんといるとヒマしねーし、楽しいぜ?そういう素直なところ、俺好きだし」
「ん?」
ん?ん?高尾くん今、え?