第4章 し〜んちゃんの〜最近は〜?
そして、テスト返却日当日。
ついに全部のテストが返ってきた。
それと同時に、香織がわたしにすごく緊迫した顔を向けて聞いた。
「鶴子!どうだった!?」
「やった…やったよ香織…!」
「え!?じゃあ赤点は…!」
わたしは今にも泣きそうな笑顔で、テストを見せた。
「赤点が英語だけだったよ〜〜〜〜!!!!!」
「「だめじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
「なのだよ!」
香織だけでなく、高尾君、緑間君からの総ツッコミをいただきました。
「赤点の奴は一週間後に追試だからな、しっかり勉強をしておくように。じゃあ解散」
担任の先生がそう言い残して教室から出て行った。
「一週間後かぁ〜、頑張らなきゃね、鶴子」
「う、うん…」
でも、あれだけ勉強して赤点なんて…
わたしがきちんとテストに向けて勉強をしていた事は香織も分かっているはずだ。
何より一緒に勉強をしていたし。
やっぱり、追試でもいい点数を取れる気がしない…
どうすれば…
と、1人険しい顔で悩んでいると
「ねぇ、これから一週間、皆で鶴子に勉強教えるってどう?この子テストに向けて頑張ってたけどこのザマだし…多分ほっといたら追試もヒドイよ」
そうやって、香織が人差し指を立てながら言った。