第4章 し〜んちゃんの〜最近は〜?
「赤点!?!?マジ!?!??!」
「はい…」
初めに言った通り、わたしは秀徳高校に、とってもとっても勉強をしないと入れないレベルの頭だ。
その頭は今も変わらず、授業に着いて行くのがやっとだ。
そんなわたしが秀徳高校のテストだなんて、そんなの赤点に決まっている。
「さすがに全部赤点ではないと思います、多分!」
「多分じゃだめだろ!」
「え、なになに?鶴子赤点あるの?オツカレカツカレーだね…」
「香織そのギャグ今笑えない」
内心焦っているのは確実。
追試でなんとか良い点数を取らなくては…!
でも、追試でまた点数が取れる自信がこれっぽっちもない。
これが大変なのだ。
一応、テストに向けてかなり勉強はした。
それでこの手応えのなさなのだから、きっといくら勉強をしても無駄であろう。
「も、もうだめだぁ〜…わたしは1年生を繰り返しますよ…何度でも…うふふ…」
「ちょ、鶴子ちゃん!しっかり!まだ1学期の中間!しっかり!」
「そうだよ鶴子!まだ赤点か分からないじゃない!しっかり!」
「全くだらしない…」
なんだかよくわからない笑いがでてきた。
駄目だ、もう駄目だ。