• テキストサイズ

KMT

第4章 し〜んちゃんの〜最近は〜?


「赤点!?!?マジ!?!??!」
「はい…」

初めに言った通り、わたしは秀徳高校に、とってもとっても勉強をしないと入れないレベルの頭だ。
その頭は今も変わらず、授業に着いて行くのがやっとだ。
そんなわたしが秀徳高校のテストだなんて、そんなの赤点に決まっている。

「さすがに全部赤点ではないと思います、多分!」
「多分じゃだめだろ!」
「え、なになに?鶴子赤点あるの?オツカレカツカレーだね…」
「香織そのギャグ今笑えない」

内心焦っているのは確実。
追試でなんとか良い点数を取らなくては…!
でも、追試でまた点数が取れる自信がこれっぽっちもない。
これが大変なのだ。

一応、テストに向けてかなり勉強はした。
それでこの手応えのなさなのだから、きっといくら勉強をしても無駄であろう。

「も、もうだめだぁ〜…わたしは1年生を繰り返しますよ…何度でも…うふふ…」
「ちょ、鶴子ちゃん!しっかり!まだ1学期の中間!しっかり!」
「そうだよ鶴子!まだ赤点か分からないじゃない!しっかり!」
「全くだらしない…」

なんだかよくわからない笑いがでてきた。
駄目だ、もう駄目だ。
/ 32ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp