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俺と彼女のカンケイ

第7章 七話





何故ため息つくのか分からない。

………。

先生はやれやれと呆れてる感じだった。

「…あの子、口軽いわよね。」

…確かに。それは否定しない。

「…もし山中くんとしたら、直ぐに広まりそうだわ。」

「…………。」

「…それに、あの子には何の魅力も感じないし。」

魅力的じゃないと嫌でしょ?と言って椅子に座る先生。そして自分の髪を指先で弄り出す。

「……そうですか。」

「…俺にはどこに魅力が…って考えた?」

「……。」

不敵に笑みを浮かべる先生は俺へと目を向ける。

自分自身で魅力的と思ったことはない。冷めてると自分でも思ってるし、一緒にいて楽しくはないだろう。

「…遥人くんは魅力的よ?」

「……どこがですか?」

「…相性良いじゃない。」

……それですか。
まあ、そんなことよりも、

「…用事はなんですか?」

「スルー?」

用事なんて、なんとなくわかるけど…。

先生は自ら自分のシャツに手をかけ、ボタンを一つ二つと外していく。
赤色の下着が顔を覗かせた。

「…キスマーク…消えたわ。」

「…だから何ですか?」

「…もー、冷たい。…分かるでしょ?…つけて。」

………。
その為だけに呼んだのだろうか。
…なんで俺なんだろう。校長先生にでもしてもらえばいいのに。

屈んで胸元にキスマークをつけた。
嬉しそうな顔をする先生。



「……脱がせて?」

「………。」


…そうだろうと思った。
ここでする気なんだ…。

保健室の外からは足音や話し声がする。
下校時刻だから当然だ。
その上鍵をかけてないから誰か入ってきてもおかしくない。

「…したくないの?」

「入ってくるかもしれませんよ、誰かが。」

その言葉に先生は笑って、鍵をかけた。

「…これでいい?」

手を引かれてソファへと移動し腰をおろす。
すると先生から腕を俺の背中へ回して口付けてきた。
最初からディープキス。
駄目だと思いつつ、やはり先生とのキスは気持ちいい。そしてこの先のことも。

服越しに胸へ片手を持っていく。触れると少しだけビクッと反応した。シャツのボタンを全部外したところで唇を離す。
透明の糸がひく。
少しだけ頰が赤く染まった先生は色っぽい。

先生のシャツを取り払った。

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