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俺と彼女のカンケイ

第5章 五話




……………。

「…俺からアタックしたな。最初は嫌がってたけど、ちょっと身体弄ったら簡単に落ちたぜ?」

ハハッと笑ってどこかその人に対して見下しているかのよう。
兄が起き上がって肩を組んでくる。

「…大人の女なんて大抵欲求不満だぜ?…特に人妻はな。」


…………。

篠田先生もそうなのだろうか。まあ、そうじゃなきゃあんなことしないしな。…結構グイグイくるし。

「…お前も一回してみろよ、人妻と。ハマるぞー。」

……何がハマるだ。

「……美樹ちゃんとはどーなんだよ?」

「……別に。」

美樹とはあまり身体を重ねることはない。最近では一ノ瀬とのほうが多いし。

「……まー、教師とすんのもいいんじゃね?」

「…バレたら面倒だろ。」

「……そうか?でもスリルあるぞ。」

………。
別にどうでもいい。

「……とりあえず、腹へったろ?なにか作ってやんよ!」

立ち上がってキッチンへ向かう兄。

何気なく携帯を手に取ると一ノ瀬から連絡がきていた。
開くと、明日もよろしくね。との文字。
本当、最近は彼女より一ノ瀬といることが多い。学校でも休日でも。
一ノ瀬が彼氏と別れて、どれぐらい身体を重ねただろう。いちいち数えてはないが…。

一ノ瀬はいつまで俺と関係を持つ気でいるのだろう。まあ、一ノ瀬がいいならどうでもいいけど。

美樹が学校に通えるようになるまで毎日ではないが、学校でもしたし、勿論放課後も身体を重ねた。

もうそんな日が当たり前のようになってきていた。
こんな日が続けば美樹にもいつかバレるだろう。
極端に一緒にいる時間が減っている。
それが一ノ瀬にとっては嬉しいのか最近はかなりご機嫌だ。

因みに篠田先生とはあれ以来何もない。
もともと保健室なんて怪我でもしない限り利用しないし。あれ以来保健室には行ってない。だから先生とも会っていない。

このまま先生とは何もないだろうと、この時はそう思っていた。



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