第5章 五話
「…あっ、そこ…っ、はぁんっ…ああっ、あんっ!」
顔を真っ赤にし、開いた口から高めの声がでている。
放課後になると、俺と一ノ瀬はラブホテルへ向かった。
彼氏と別れてから俺以外とはしていないらしい…。
ベットの片隅には使用済のコンドームが二つ。
つまり今は3回目。
まだ足りないのか俺から離れない一ノ瀬。
足も腕も俺にぴったりとくっつき、キツく抱き合った状態で口を塞ぐ。
「…んーっ、はぁ…ンンっぁ…。」
そして口を解放すると直ぐにでる喘ぎ声。
腰の動きを早くしていく。
それに反動してギシギシとベットが音をたてる。
首筋や鎖骨へと口を落とす。
「あっ、んーっ!ああんっ!ああっ、いっ、イクっ…あっあっ!」
「……っ、はぁ…。」
締め付けがキツくなっていく。
「…っああ、あん!あっ、あっ、もう…いっ、ああああんっ!」
本日何度目かの絶頂。辛そうには見えず、寧ろ気持ち良さそう。
絶頂しても構わず更に腰の動きを早める。
「…あっあっ…もう…またっ、あぁんっ!あんっ、はああああっ…あっ、ああっ、イクっ、イッちゃうぅっ、!」
「…っ!…ぅ…っはぁ…。」
「…あああっ!もうだめぇっ、あんっ、ああっん…っぁああ!…ぃっああああああ…っ!」
「…ッァ…イク…っ!」
引き抜いてゴムの中に精射。
ベット端のも纏めてゴミ箱に捨てて、脱力してベットに倒れる。
荒い息のままだったが、キスを求められ応じた。お互いを味うかのような深いキス。
まだ高ぶっているからか、心地よいというかキスが気持ちいい。
暫く角度を変えながらキスは続いたが、携帯音して口を離した。
「…ハァ。…遥人のじゃない?」
怠い身体を起こし、ベット下の鞄から取り出す。
画面を見ると美樹からだった。
………。
「…ん、誰から?」
後ろから抱きついて、覗き込んでくる。
美樹からだと分かると、あーっと声をだした。
「…明日学校休むのか。…じゃあ明日も放課後一緒にいたいな。」
そう呟いて、首筋やうなじに口づけていく一ノ瀬。チュッとワザとらしい音をたてながら。
「…それより汗ベトベト。お風呂入ろーよ。」
ベットから下りて俺の腕を引っ張って、そのままバスルームへ足を運んだ。